歯科医師国家試験対策のデンタルオレンジ
Larutan
歯科医師国家試験対策のデンタルオレンジ
Larutan
歯科医師国家試験の基本事項

多浪生の親御さんに共通すること(1)

深い愛情ゆえの一言が不合格を招くことも

 一年でも早く歯科医師免許を手にしたい。この気持は受験生本人はもちろんのこと、受験生を支えるご家族も同じでしょう。
 しかし残念ながら、受験生の中には何年も何年も不合格を重ねてしまうケースがあります。
 
そういった、いわゆる多浪生の保護者の方とお話しすると共通するのが「何年かかってもいいからがんばりなさい」と口にすること
 お子さんにプレッシャーをかけたくない。お子さんの夢を精一杯応援したい。そんな大きな愛情ゆえの言葉なのでしょう。
 そのお気持ちは痛いほどよくわかりますが、この一言が不合格を招いてしまうリスクは低くありません。
 
多浪生というと、本人がまったく努力していないのではないかと思われがちですが、実はそうでもありません。最も多いのは「本人は一生懸命取り組んでいるつもり。客観的にみても80%程度の努力はしている。ただツメが甘く、毎年1点足りない」というケースです。
 
ご存知のとおり、今現在の国家試験では合格率の低下により、平均点よりも少し下あたりがボーダーとなります。この点数域では一点に数多くの受験生が集中するため、合否は運次第となってしまいます。
また「一点落ち」の罠は受験生にも親御さんにも「惜しかった」と思わせるところにあります。失礼を承知で申し上げますが、不合格者のほとんどはわずか数点不足していただけですから、他の不合格者に比べてよく出来たとは思わないほうがよいでしょう。
模試などの準備段階において、「ボーダー付近ではまったく足りない」「全国で上位1/3に入るように」といった指導が必要になるのは、上記のような背景があるからです。
 
ツメの甘さを修正するのは、難しいことです。
 
学習時に「このくらい覚えておけば(理解しておけば)次の項目に進んでいいかな」と判断するタイミングは人により大きく異なりますが、ツメが甘いということはこのタイミングが早すぎるということ、これを日々意識して自分の勉強パターンを修正しなければいけません。この修正を継続的にきちんと実行していくためには、ある程度の緊張感が必要です。
 
しかし上で述べた「何年かかってもいいから」という親御さんの言葉がセーフティネットになってしまうと、緊張感は一気に低下します。その結果として、ツメの甘さを改善できず、何年も同じことを繰り返してしまう悪循環へと陥ってしまうのです。